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暮らしの中で少しずつ色合いに落ち着きと深みが増し経年変化を楽しめるものを

2022年4月7日


設計の吉井です。
新商品「醸(かもし)」が3月に発表になりました。
早速たくさんのお問い合わせをいただきありがとうございます。
既に記念すべき1棟目の計画も着々と進行中で、
順調に工事が進めば、秋頃には実物を見ていただける予定です。


今回この「醸」の考案に携わらせていただき、
こだわった点がたくさんありますが、
特にこだわったのが素材の選定です。
大きな金額をかけて作った家なのに、
建てた時が一番きれいで住むにつれて汚れて残念な気持ちになってしまう…
そんな事を思っている方も多いのではないでしょうか?
SOUSEIが理想とするのは、
住むほどに家族とともに育ち、味わいが増し愛されていくお家。


素材の中でも毎日触れて一番近くにある床材の選定は
特に力を入れたポイントです。
「暮らしの中で少しずつ色合いに落ち着きと深みが増し経年変化を楽しめるものを」
と醸の床材には手触り・木目の表情・価格・メンテナンス性などを様々な商品から比較し、
朝日ウッドテックさんの「ライブナチュラル」を採用しました。





このライブナチュラル、SOUSEIのスタンダード仕様の床材と大きく違うのは、
「表面が木目をプリントしたシート」なのか「本物の木」なのかという点。
スタンダード仕様のパナソニック製のフローリングの表面材は
特殊化粧シートですが醸のライブナチュラルは、
表面に天然木を薄くスライスした突板を貼っています。
ですので先日の橋間君のブログにも書いてありしたが、
触り心地がとても良いです。





実際に使用されたお客様の声でも
「すぐにでも寝そべりたくなります。心が落ち着く家になりました。」
「頬ずりしてしまうくらい心地よい床材です」
「裸足で歩いた時の足触りがすごく良いです。」
と満足度がとても高くなっています。





私も無垢の木の手触りが好きで
自宅の床材には杉の無垢材を使用しておりますが、
季節によって床材が収縮して隙間ができて、
そこにゴミが入りやすくなってしまったりします。
その点、ライブナチュラルは表面に無垢を貼った合板フローリングですので、
無垢の手触りがありながらも収縮することなく
メンテナンス性に優れた良いとこ取りの床材になっております。





また、印刷の木目には無い「キャラクター」と呼ばれる、
天然木ならではの表情を与える木目があるのも特徴です。





「キャラクター」は木が長い年月をかけて、
自然環境の影響を受けながら懸命に生きてきた痕跡です。
樹液の成分が変色した表情や、鳥がつついた後の木の層など…
床材にも、そのお家にしかない木の物語があるなんて素敵ですよね。
カットサンプルも事務所にありますので是非実物に触れてみてください。