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断熱材の種類8つの特徴を解説!あなたにピッタリの断熱材は?

2022年8月3日

こんにちは!SOUSEIです!


毎日暑い日が続いていますね😰
熱中症警戒アラート発表されました。
こまめな水分補給を忘れずにお過ごしくださいね。


今日は、快適な住まいづくりには欠かせない断熱材について以下の内容でご紹介します。


・断熱材を選ぶ際に覚えておきたいポイント
・種類別の特徴と素材の違い



住まいの寒暖差対策には、特徴をよく理解した上で断熱材を選ぶことがとても重要です。
断熱材選びのポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。











1.断熱材の種類を選ぶポイント


種類が豊富な断熱材ですが、選ぶ際はどういったポイントを抑えるべきでしょうか?
まずは断熱材の種類を選ぶポイントについてお伝えします。




1-1. 断熱性能(熱伝導率)はどうか


断熱材とは、言葉のとおり熱を遮断する性能がある材料・材質のことです。

そして、断熱の性能は熱伝導率という値で表されます。
熱伝導率は断熱材の特性や厚みによって変わり、熱伝導率が低い=熱を通しづらい、つまり断熱性能が高いということです。

熱伝導率が低い素材ほど高性能です。
断熱材の量や厚みの調整は、自分で判断が難しいと思いますので、業者に相談して検討しましょう。




1-2. 熱と湿気に強いか


断熱材の性能は、熱と湿気にも影響されます。

熱と湿気に弱い素材は外環境に影響されやすいため、使用する場所に注意が必要ですね。




1-3. 燃えにくいか


断熱材が燃えにくいかは、断熱材を選ぶ上で重要なポイントといえるでしょう。

万が一、自宅や近隣住宅で火災が発生した場合、延焼をできるだけ食い止めるのは断熱材の役目です。

耐震性と同じように、万が一に備えて大切な人を守るために、断熱材は燃えにくいものを選ぶことが大切です。




1-4. 燃えたときに有毒ガスが発生しないか


火災が発生した時の主な死因は一酸化炭素中毒といわれています。

シアン化水素は吸い込むと意識喪失や死に至る場合があり、皮膚からも吸収されるため危険です。
住宅火災の場合、有毒ガスが発生する要因は断熱材だけではありませんが、危険性があることは覚えておきたいですね。






2.種類別!断熱材の特徴まとめ


では断熱材は、どのような種類や特徴があるのでしょうか?
以下では3つのカテゴリーごとに、素材の種類と特徴を詳しく解説します。




2-1. 繊維系の断熱材


繊維系断熱材とは、鉱物や紙などを細かな繊維状にして繊維の隙間に空気を閉じ込めたものです。
そして、繊維系断熱材は無機質系木質繊維系の2つに分けられます。

無機質系
グラスウールやロックウールのような固い素材で出来ているため、耐久性・防音や吸音性に優れていながら安価なことが特徴です。
木質系
古紙を主原料とした環境にやさしい素材で、セルロースファイバーのような断熱性に優れた素材があります。





2-1-1. グラスウール



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グラスウールは、リサイクルガラスなどを高温で溶かして繊維にしたものです。
繊維系断熱材の中でも安価で、軽量かつ断熱性が高いことから、住宅の屋根・床・天井・壁などに使用されます。

しかし、グラスウールは湿気に弱いため気密加工がなければ性能を発揮できません。
施工業者がどこまで対応してくれるのか、しっかりと確認しておきましょう。




2-1-2. ロックウール




ロックウールは、ケイ酸と酸化カルシウムを主成分とする鉱物を主原料とし、約1500〜1600度の溶鉱炉で加熱した後に成形します。

ロックウールの特徴は、熱に強く燃えにくいという点です。
約600度まで加熱しても変形することがないため、柱や梁などの外側から全体を覆うことで断熱する工法の外張り断熱としてよく使用されます。




2-1-3. セルロースファイバー




セルロースファイバーは、古紙を主原料とし環境に配慮された素材です。

断熱材として綿のような形状に加工した後に、壁の空洞に充填して使用します。
その構造から、セルロースファイバーは隙間が生まれにくく、安定した断熱効果や調湿性能を発揮できます。

調湿性能が優れているとカビ菌などの繁殖を抑えられるため、腐敗によるダメージを予防できますね。




2-2. 天然素材系の断熱材


天然素材系の断熱材は主流ではありませんが、その名のとおり天然素材を使用している断熱材です。

身近な素材を使用していて環境に優しいことが特徴です。
また、天然素材系の断熱材を用いることで化学物質や接着剤の使用をおさえた住宅施工ができるため、健康面にも配慮できます。
しかし、天然素材は断熱材の中でも比較的新しい素材のため高価なものが多く、施工できる業者が少ないことが課題です。




2-2-1. 羊毛




羊毛は、原料となる羊毛に人体に優しい防虫加工が施されています。

羊毛を使用した衣服をリサイクルして製品化されていることが多く、防虫加工は半永久的といわれています。
羊毛は調湿性に優れていることが特徴で、断熱材として結露対策に最適です。

さらに、調湿性能がある羊毛ならではの高い断熱性や耐久性があることも魅力ですね。




2-2-2. 炭化コルク




炭化コルクは、ワインなどに使用されるコルク樫の端材を炭化させた断熱材です。

原料であるコルク樫には自然由来の防虫効果があり、ダニを寄せ付けないため衛生的です。
コルク内にはたくさんの空気が含まれているため、断熱性はもちろん、調湿性能や吸音性にも優れています。

炭化コルクは100%天然素材であるが故に高価格ですが、自然や住環境に優しい点で積極的に利用したいですね。




2-3. 発泡プラスチック系の断熱材


発泡プラスチック系断熱材は、プラスチックの主原料である石油からつくられる断熱材です。
施工がしやすく断熱性が高い上、湿気に強いものが増えていることで近年注目されています。

発泡プラスチック系の断熱材ではプラスチックを発泡させて空気を閉じ込めることで、断熱材としての機能性を持たせています。
さらに高性能な断熱材では、断熱性の高いガスを中に閉じ込めているものもあります。




2-3-1. 押出発泡ポリスチレン




押出発泡ポリスチレンとは、ポリスチレンを溶解して発泡剤や難燃剤を混ぜ、連続して発泡させる製造方法で板状に押し出して形成する断熱材です。

軽量で加工や施工がしやすいことや、健康問題(シックハウス症候群)を引き起こす化学物質を含んでいないため安全性も優れています。




2-3-2. ビーズ法ポリスチレン


ビーズ法ポリスチレンは、俗に言う一般的に知られている発泡スチロールを用いた断熱材です。

発泡粒子と呼ばれる白い粒子の集まりで形成されており、原料となるポリスチレン樹脂をビーズ状にし、数十倍にも膨らませたものに空気が閉じ込められています。

この空気が断熱性を生んでいます。

軽量で柔らかいため施工も容易で、水に強く耐久性があることから結露対策に良いとされます。




2-3-3. 硬質ウレタンフォーム




硬質ウレタンフォームは、フロンガスに発泡剤など複数の薬剤を加えてつくられた充填式の樹脂素材です。

独立した小さな気泡の一つひとつにガスが充填されていることで、熱が伝わりにくくなり、高い断熱性能で省エネ効果が期待できます。
さらに、水や湿気に強いことが特徴で耐久性があります。

SOUSEIは硬質ウレタンフォームを現場で隙間なく吹き付けています。




2-3-4. フェノールフォーム




フェノールフォームは、接着剤や電話機などに使用されるフェノール樹脂に複数の薬剤を混ぜてつくられるものです。

フェノールフォームは他の断熱材と比べ熱伝導率が0.019〜0.036W/(m•k)と非常に低く、耐火性に優れていることから、国土交通大臣が認める不燃・準不燃材料の認定を受けています。

さらに、燃えても有毒ガスがほとんどでないため安全性も高い断熱材です。
かなり高価であることや防虫効果がないことが弱点ですが、国が認定する程の実用的な素材です。




4. まとめ


断熱材を繊維系・天然素材系・発泡プラスチック系の3つのカテゴリーに分類し、素材別に特徴をご紹介しました。

快適かつ安心で安全な住宅環境を築くためには、断熱材選びは欠かせません。
ひとえに断熱材と言っても、耐久性や防音性、防虫効果などさまざまな対策ができます。

快適な住まいづくりの参考にしてみてくださいね。


SOUSEIでは、お客様の状況から最適なご提案をさせていただきます。
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