こんにちは!SOUSEIです!
本日は断熱性能についてお話させて頂きたいと思います!
「最近よく聞くHEAT20(ヒート20)って何だろう?」
「よくわからないけどHEAT20(ヒート20)が住宅の断熱では重要と聞いた」
という方に向けて、以下の内容をご説明致します!
HEAT20(ヒート20)とは
HEAT20(ヒート20)の内容
HEAT20(ヒート20)に対応するメリット
最後までご覧いただき、しっかり理解を深めてくださいね^^!
目次
1.HEAT20(ヒート20)とは?
1-1. HEAT20(ヒート20)は断熱の新しい基準1-2. Ua値とは
2. HEAT20(ヒート20)が推奨される背景
3.HEAT20(ヒート20)のグレードについて
2-1. G1基準2-2. G2基準
2-3. G3基準
4.HEAT20(ヒート20)に対応するメリット
4-1. 快適に過ごせる4-2. 光熱費が安くなる
4-3. 結露が発生しづらい
5. まとめ
1. HEAT20(ヒート20)とは?
まずはHEAT20がどういったものなのかについて解説します。
1-1. HEAT20(ヒート20)は断熱の新しい基準
HEAT20とは一言でいうと、
より住みやすく快適な家を建てるために
専門家の先生たちが集まり、制定されました。
その先生たちが集まって発足したのが
「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」であり、
HEAT20は元々、この団体を表す言葉です。
HEAT20がどのような基準を定めているのかについては後ほどご説明しますが、
HEAT20ではG1・G2・G3と3つの基準を定めているのが特徴です。
G1よりもG2、G2よりもG3基準の方が高い断熱性能をもちます。
そして、
少し難しい内容ですが、
HEAT20を解説する上でUa値のお話は切っても切り離せないので
続けてご説明しますね。
1-2. Ua値とは
Ua値とは、
Ua値は以下の計算式で求めることができます。
「Ua値(外皮平均熱貫流率) = 熱損失量(w/k) ÷ 外皮面積(㎡)」
上記の計算式では外部に逃げていく熱エネルギーを計算しています。
Ua値が低ければ低いほど熱が逃げにくい。
つまり、Ua値は低いほど断熱性能が高いと覚えておきましょう。
ちなみに、これまでの断熱基準とHEAT20のUa値を比較すると以下になります。
地域区分を8つにわけ、
その地域の気温によって断熱基準はやや前後します。
一覧表にするとHEAT20がいかに高い断熱基準(Ua値が低い)かがお分かりかと思います。
2.HEAT20(ヒート20)が推奨される背景
本題とはやや異なりますが、
HEAT20がなぜここまで推奨されているのか。
その背景についても少し触れておきます。
簡単にいうと、
日本の住宅の断熱性能は世界的にみて劣っており、
専門家たちが「このままではダメだ」と新しい基準を設けたことが背景にあります。
以下は日本のUa値の推奨基準と各国のUa値の最低基準の比較グラフです。
縦軸はUa値なので
低いほど(下に位置しているほど)高い基準ということになります。
こうしてみると、
日本の基準がいかにゆるく、世界的に遅れているのかわかりますよね。
また、10年前・20年前と今では日本の気候は大きく異なるはずですから、
古くなった基準を使い続けるのは非常に問題です。
そこで「2020年時点では家の断熱はこれがおすすめ!」という新しい基準が作られました。
それがHEAT20です。
HEAT20は国が推奨する基準ではありませんが、
著名な学者・専門家たちが集まって作成されたものであるため、
信頼できる基準と言えます。
3.HEAT20(ヒート20)のグレードについて
続いてHEAT20の各グレードについて解説します。
HEAT20にはG1・G2・G3の3つの基準があり、G3が最高クラスの断熱基準です。
これまでの省エネ基準とG1・G2の比較は以下の表を参考にしてください。
3-1. G1基準
HEAT20におけるG1の基準は以下の通りです。
北海道の大部分では室内温度がおおむね13℃を下回らない、
その他の地域では10℃を下回らない基準です。
国が定める省エネ基準の住宅よりも約20〜30%のエネルギー削減効果があります。
3-2. G2基準
HEAT20におけるG2の基準は以下の通りです。
北海道の大部分では室内温度がおおむね15℃を下回らない、
その他の地域では13℃を下回らない基準です。
国が定める省エネ基準の住宅よりも約30〜50%のエネルギー削減効果があります。
また、G2基準以上の住宅では
その高い断熱性能から家の中の温度差が原因でおこる
ヒートショック防止につながると言われています。
日本では年間約2万人の方がヒートショックで亡くなっており、
これは交通事故で亡くなる年間人数のおおよそ3〜4倍です。
とくに高齢者の方のほうがヒートショックのリスクが高くなるため、
介護などを想定した住宅ではG2基準以上の住宅が望ましいです。
3-3. G3基準
HEAT20におけるG3の基準は以下の通りです。
HEAT20の中では最も断熱性能が高く、厳しい基準です。
地域に関係なく室内温度がおおむね15℃を下回らない基準です。
国が定める省エネ基準の住宅よりも約50%以上のエネルギー削減効果があります。
4. HEAT20(ヒート20)に対応するメリット
最後にHEAT20に対応した住宅(断熱性能が高い住宅)にはどのようなメリットがあるのか。
大きなメリットを3つご紹介します。
4-1. 快適に過ごせる
HEAT20対応の住宅は断熱性能が高く、
1年を通して快適に過ごせるメリットがあります。
断熱性能が高いということは、
冬場に暖房の熱が逃げにくいだけではなく、
夏場は外の熱気が部屋内に伝わりづらいからです。
つまり、HEAT20に対応した住宅は空調をガンガン効かさなくても
快適に過ごせる優れた住宅なのです。
4-2. 光熱費が安くなる
高い断熱性能を保有するHEAT20対応の住宅では、
光熱費の大幅な節約ができます。
HEAT20 の基準を満たした住宅では、
冷暖房をそれほど使用しなくても快適に過ごせるからです。
とくに光熱費が高くなる夏場と冬場では、
HEAT20対応・非対応の住宅ではそのコスト差は歴然です。
ちなみに、リフォームで後から断熱性能をあげるよりも
新築の際に断熱性能を高くした方がトータルコストでみると割安です。
新築を検討している場合は断熱性能にもしっかりとこだわりたいですね。
4-3. 結露が発生しづらい
住宅の結露は昔から問題視されてきました。
結露によって住宅に使用されている木材が腐食したり、
カビが発生するなど健康リスクがあると言われてきたからです。
ですが、HEAT20対応の住宅では表面温度を高く保つことができるため、
結露が発生しづらくなります。
結露が発生しにくい住宅は単にメンテナンスが楽になるだけではなく、
カビ・ダニを防止でき、健康面のメリットがあるのです。
5. まとめ
HEAT20に対応した住宅は、
少しの冷暖房で快適に過ごせる他、光熱費が安くなるなどの付加価値もあります。
今後益々、日本にHEAT20の考え方は浸透していくことでしょう。
一生に一度のマイホームですから、
断熱性能にもこだわって過ごしやすく燃費のよい家づくりをしてみませんか?
少しでも、ご検討中の方のお役に立てれば幸いです😊
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