ぼくの大好きな家 #BESSYO

きょうのパパはなんだか
そわそわしている。

「大丈夫？」
「大丈夫。大丈夫。」
「本当に？」
「本当。本当。」
そんなパパの顔をママは
心配そうに覗き込んでいる。
ママは今日、
お友達とおでかけらしい。

和室からは、赤ちゃんのかわいい声。
「ほら、楽しんでおいで。
ボクは大丈夫だから。」
そんな言葉にようやくママは
「よろしくね、ご飯食べてね。」と言って
お出かけした。
リビングにはいい匂いの
ママの手作り料理が並んでいた。

「今日はたくさん遊ぼうね。」
和室にもどるとパパは
デレデレで赤ちゃんと遊んでいる。

ふと、こっちをみたパパは
ボクにもおいでと言ってくれて
みんなで一緒になって遊んだ。

お昼を食べて
赤ちゃんがお昼寝すると
パパはせっせと後片付け。

ボクはおなかいっぱいで
お気に入りの場所で日向ぼっこ。

なんだか中二階がさわがしいな。
ちょこんと起きて、様子を見に行く。

あ、またDJゴッコしてる。
ここはパパの秘密基地。

ノリノリのパパはボクを見つけて
抱きかかえて一緒におどった。

夕方、
ママが帰ってきた。
「どうだった？」
「全然問題なし！」
なんてパパは言っているけど
本当はドタバタしていたことを
ボクは知っている。

すると、ソファーにいるボクのことを
ちらっとみたママはにっこり笑った。
ママには全部お見通しみたい。

夜の寝室。
「今日はありがとう。そしてお疲れ様。」
パパとママはなんだかんだで
仲良しさん。

ボクもそろそろ寝る時間。

2人のベットにもぐりこみ
ボクも一緒に目をとじた。

ボクの大好きな家のおはなし。