帽子の家 #BESSYO

わたしの夢は
ハットデザイナー

おしゃれな帽子を
たくさん作って
みんなを笑顔にするの

今はデザインについて
たくさんお勉強中

階段にある帽子の本を
読む時間が、わたしは大好き

「この帽子、かわいいな〜！！」
「この帽子はカッコいいな！」

帽子のことを考えると
いつもワクワクする

「あ！そうだ！」っと
ひらめいたわたしは
秘密の部屋に急いで向かった。

そこは夢がいっぱい
詰まった特別な場所。

わたしはイメージした帽子の
デザインを上に描き始める。

「きっとこの帽子は
かっこよくなるぞ！」

絵を描き終わると
次は、クローゼットに向かい
紙や布、リボンを選んだ。

「よーし！やるぞ！」

そう呟くとまた、
秘密の部屋で作業をはじめた。

しばらくして、「できたー！」と
大きな声が部屋いっぱいに響いた。

「あとは、コレを渡したら完璧！」

そこには、帽子と一緒に作った
ファッションショーのチケットが3枚。

わたしは、パパとママ
弟を見つけると
それぞれチケットを渡した。

さあ、いよいよ
ファッションショーのはじまり！

わたしはドキドキしながらそっと
一階をのぞくとみんな私の登場を
楽しみに待っていてくれていた。

勢いよく
「じゃじゃーん！」っと
登場したわたしは
新しく作った帽子をお披露目。

パパもママもニコニコ笑顔で
大きな拍手をしてくれた。

弟は「かっこいい！」と
声をかけてくれた。

わたしは嬉しくなって、
一階までかけ下り
パパとママに抱きついた。

「とってもステキな帽子」と
ママの優しい声。

新しい帽子は弟に
プレゼントすると
とても喜んでくれた。

いつか家族のみんなに
わたしがデザインした
おしゃれな帽子を
プレゼントするの。

それがわたしの1番の夢。